マロのページ

 
 
 マロの立ち振る舞いを見た人は、皆が男の子と言いましたが、マロは女の子でした。
こんな「きかない」猫は、今まで見たことがないとキムラドンは言っていました。
「こういう猫に幼少の時に出会った人間が、猫嫌いになるんだ。」ともいっていました。
でも、マロは結構、気が小さく、おくびょうで遠慮深い猫でした。
こんなにきかなくなったわけは、キムドンの家に後から参入したからなのです。
見知らぬ猫たちの中に突然入った緊張感から、やたらと突っかかっていったのです。
マロは茨城県に住む、キムドンの長女に飼われていた猫でした。
長女が、帰省した時、キムドンの家に一時預かりの約束で置いて行かれたのです。
ところが、そのままキムドンの家の住人になってしまったのです。
多少、気が強いといっても、他人の中に突然入り込むのは勇気が要ります。
生まれて1年足らずの時ですから、それは大変でした。
防衛本能が必要以上に働いて、まわりのものに攻撃的になったのです。
でも、キムドンの家になじむに従って、すっかりおちつき、毎日、おだやかな日々を過ごすよう
になりました。
マロは、平成20年12月29日に病気のために亡くなりました。