プ〜ちゃんはキムドンの棲処では「貴婦人」とよばれていました。
プ〜ちゃん自身も自分のことを「貴婦人」とを自負していました。
それは、上の写真を見たら一目瞭然、ご納得のことと存じます。
プ〜ちゃんは平成4年の5月、雪の残る農家の畑を今にも倒れそうによたよたと歩いている
ところをご主人のキムドンに拾われました。
キムドンは、その時お酒に酔っていました。
奥方様の運転する車の助手席から私の姿を見つけて、「きれいな猫だ!拾っていこう!」と
奥方様の迷惑顔を尻目に車の中に引き入れたのです。
プ〜ちゃんにとって、その時キムドンがお酒に酔っていたのは幸いでした。
薄汚れて、痩せこけていたプ〜ちゃんをきれいな猫だと思ってくれたからです。
酔っぱらったキムドンの目には表面的な汚れは目に入らなく、プ〜ちゃんの本質的な美しさが
目に入ったのですね。
プ〜ちゃんはキムドンの棲処に来てから、醜いアヒルの子から、あっという間に美しい白鳥に
変身し、老齢になってもなお、その美貌を保っていましたが、平成17年8月29日に静かに
亡くなりました。
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