子どもの顔・大人の顔

    

    

 子ども達の顔は表情豊かによく動く。

心の動きをそのまま顔に表し、実によく笑い,よく泣く。

 また、子ども達の目は、よく光る。

 やる気を出した時、分かった時、瞳がキラリと光を放つ。

 実は、私達教師は、この子ども達の表情、目の輝きに導かれながら教育の仕事をしている。

  子ども達が何を考え、どんなことに興味、関心をもっているのか。

今、勉強している事が本当に分かっているのか。

子どもの顔は、その思いを正直に表し、私たち教師に何を為すべきかを教えてくれる。

「子ども達が意欲的に学習する授業をしたい。」「みんなが本当に分かるまで教えたい。」という気持ちは、日々、変化する子ども達の表情、目の輝きに揺さぶられ、生まれてくるのである。

さて、子ども達の表情豊かな顔が、私達教師の「教育活動の原動力」となっていると同様に、私達教師の顔は、子ども達の「学ぶ意欲の原動力」になっているだろうか。

私達教師は、このことを常に心に留めながら、毎日を過ごしているが、これは、教師にのみならず、子育てをする親、子どもを取り巻く全ての「大人」にも言えることではないだろうか。

私達「大人」も、子ども達に負けずに、生き生きとした感情を表し、表情豊かな顔を子ども達の前に示していきたいと考える。