丹精を込める
今、学校の花壇や花プランタには、色とりどりの美しい花が咲き、教材園の野菜は、太陽の光を浴び、ぐんぐん成長している。
大きく育った実を子どもたちは、宝物のようにながめている。
春の種まき、苗植えのから、花壇、教材園の草花、野菜に、水やりや草取りの活動を行ってきた。
子どもたちは、「きれいな花を咲かせてほしい」「早く大きくなってほしい」という願いを込めて、一生懸命、お世話をしてきた。
物言わぬ花や野菜にも、子どもたちの心が伝わって、願い通りとてもきれいに、大きく立派に育ってくれた。
花を育てる極意に「一に咲き、千に咲く」という言葉がある。
誰でも、それなりにきれいな花を咲かせることができるが、丹精込めれば込めるだけ咲く花は磨かれる。
「丹精を込めて育てる。」この言葉には、「子どもを育てる」際にも、相通じるものがある。
花の育つ力を見極めながら、毎日足を運んで適時、適当な水や肥料を与えて、丹精を込めてお世話をしていく。
子育てにおいても、子どもの個性、持てる力を見極め、自然のままに、その子がもっとも輝く姿になることに手を貸す。
子どもをかけがえのない存在と慈しみ、無理を強いることなく丹精を込めて育てる。
そうすると自ずと子どもは、いきいきのびのびと大きく育っていく。