・街中・



街のざわめきが、恋しくなる。

とぎれる事のない音の海で
何も聞こえない。
うるさいほどの色の嵐で
何も見えない。
あふれかえる人の波で
誰も知らない。

このせわしない無機物の中で
平らな石にへばりついたまま
景色の一部になれたら。

どんなに安楽だろう。
どんなに苦痛だろう。

このまま雑踏の中に埋もれて、
消えてしまえば。

どんな風に逝けるだろう。




2001.04.20



街の中にいると誰もが自分に無関心で
妙に安心する反面ひどく淋しくなります。
自分のことを誰も知らないんだと思うと
消えてみたくなりますね。



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