月の蒼を織り込んだ深い闇の中に甘い溜息が溶け込んで、二人を暗く照らし出した。
耐えきれず漏れた吐息が、波紋を描いて耳に残る。
それはいっそまがまがしいまでの甘美な響きをたたえて。

犯されるようなセックス。
かりそめのぬくもり。
アイシテルって嘘。

その全てが今ある僥倖。

 

二人の、互いに溶けあった液体が細く頬を伝った。
与えられる熱に頭の芯がぼやけて拡散する。
冷えた密室で相手だけをおかしいくらいに求めて。

ひどく優しいキス。
独り寝のさみしさ。
昏いままの明日。

その全てが今ある恐怖。

 

繰り返される侵蝕に、知らず涙が零れ溢れた。
欲情にまみれた表情が、行為を更に煽る。
子供のように稚拙な独占欲が変に焦燥を駆り立てて。

確かな存在。

 

その全てが今ある本当。





いつだったかなんて忘れるくらい昔に書いた文。
なんだか妙にエロちっく。
しかも意味なし。


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